人は
命を得たその時から
それぞれの生き方が始まり
各々の暮らしが営まれ
万人がその思いを抱きながら
時は静かに流れていく
しかし
自らの意志では
どうにも抗う事ができない病や老いが
ひそやかにあるいは轟音を鳴り響かせ
最終章へと誘う
いかなるものも
この時を止める事は出来ない
ならば
悩み惑う人々と共に居よう
私は
老いた人を前に傲慢にふるまうことや
病に倒れた人に尊大に接することは
人として恥ずかしいことだと思う
目に見えないけれども
そこに目を凝らし
見えないものであるがゆえに
心の叫びに
耳を傾ける人でありたい
生を得て
この世に有る
果てしのない命に寄り添う仲間と
共にありたい
人の支えになり
暮らしを豊かにする仲間と
共にありたい
理事長 長澤 茂